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シャネル 香水

シャネルの「№5」は香水を使用する人はもちろん、香水とは全く縁のない人でも知っているほど有名な香水です。1921年に発売されたシャネル初の香水「№5」は、試作品の5番目に出来たことからこの名前が付けられました。「この世のものとは思えないほどの美しさ」と表現された「№5」は、あのマリリン・モンローが愛用していたことによって一気にシャネルの名前を世界中に知らしめた、まさにシャネルのシンボルともいうべきヒット商品です。
ココ・シャネルの香水に対する思いはそうとうに強いものがあり、ココ・シャネルの香水に対する数々の名言が今でも多く語り継がれています。「香水は女にとってとびきりセクシーなドレス」「香りは自分というスタイルを完成させるための必要不可欠の要素」など、香りが持つ存在意義とその有効性を常に語っていたココ・シャネルは、「香水をつけない女に未来はない」といった詩人のポール・ヴァレリーのセリフにいつも共感していたという話は今でも有名なエピソードとなっています。また、「№5」には、シャネルの初代調香師である“エルネスト・ボー”の助手が、合成香料であるアルデヒドの成分濃度を間違えて10倍もの量を入れてしまったことから偶発的に生まれたという面白いエピソードがあります。

「№5」を生み出したシャネルの初代調香師の“エルネスト・ボー”は、ロシア出身の天才調香師でした。1924年にシャネルの香水専用の会社が設立され、そこのマネイジングディレクターとして就任し、「№5」以外に「№22」「キュイル・ド・ルシイ」「ガーデニア」「ソワール・ド・パリ」などの香水を作り上げます。
それから「№19」「クリスタル」「ミュゲ・ド・ボア」を生み出した2代目調香師の“アンリ・ロベール”を経て、現在の3代目調香師“ジャック・ボルジュ”へと引き継がれます。“ジャック・ボルジュ”は「ココ・マドモアゼル」「エゴイスト」「アリュール」を手がけたことで知られ、現代の3大パヒューマーとして知られる名調香師です。“ジャック・ボルジュ”が手がけた香水のひとつ、「アリュール」は、フランス語で“魅惑”を意味するように、世界中の女性を魅了するような名パヒュームとして知られており、香水の歴史を変えたとまで言われる名香となっています。

1939年に第二次世界大戦が勃発したときでも、アクセサリーと香水のショップは閉店させなかったほどに、高い人気を誇っていたシャネルの香水。シャネルにとっての初めての香水となった「№5」は現在においても高い人気を誇る超ロングセラーアイテムで、日本はもちろん世界中において多くの女性から愛される香水となっています。それまで花などの天然素材の香料を素に作られていた香水に、アルデヒドという匂いの継続性が長い合成香料を用いることで生まれたシャネルの香水は、ココ・シャネルの香水に対する強い思いと信条によって全く新しいものへと姿を変えていきました。
香水の歴史はシャネルによって大きく生まれ変わったとも言えるでしょう。豊富にラインナップされたシャネルの香水は、自分らしさをアピールする女性の必須アイテムとしてこれからも多くの女性に愛されていくことでしょう。

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